大腸カメラ(大腸内視鏡)検査のご案内

「大腸がん」は日本で最も罹患数が多いがんで、年間5万6000人以上が亡くなっています。しかし、大腸がんは比較的おとなしく、早期発見すれば5年生存率は9割以上。そして治療技術も進化しています。早く見つけさえすれば怖くないがんでもあります。だからこそ、「大腸内視鏡検査」の効果が最大限発揮されます。

こんな症状やタイミングで検査をおすすめします

当院では、胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)および大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)を行っております。

以下のような症状や状況がある方は、早めの受診をおすすめします。

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)が必要な方

  • 便に血が混じる、下血がある
  • 下痢や便秘など、便通の異常が続く
  • お腹の張り、腹痛、残便感がある
  • 便に血が混じる
  • 健康診断で便潜血陽性と診断された
  • 大腸ポリープやがんの家族歴がある

*大腸内視鏡検査は、WEBかお電話にてご予約ください。

大腸内視鏡検査は、「がんを見つける検査」であると同時に、「がんを予防する検査」でもあります。

大腸がんの多くは、「腺腫」や「SSL」と呼ばれる良性ポリープが、時間をかけてがんへ進行することで発生します。

そのため、大腸内視鏡検査でがんになる前のポリープを見つけて切除することは、大腸がんの予防につながります。

しかし、小さなポリープや平らな病変は見つけにくく、その発見率は検査を行う医師によって異なります。

ポリープを見つける力を示す指標が「腺腫発見率(ADR)」や「腺腫・SSL発見率(ASDR)」です。これらの発見率が高い医師ほど、その後の大腸がんの発生を減らすことが報告されています。当院では、過去1000例の解析で、いずれも60%以上(ADR 61%、ASDR 67% )と高い検出率を達成しております。

* SSLとは?
SSL(鋸歯状病変)とは、大腸ポリープの一種で、将来大腸がんに変化する可能性のある病変です。大腸がんの約20〜30%が「鋸歯状病変」から発生するともいわれています。SSLは平坦で周囲の粘膜と見分けにくいことも多いため、内視鏡検査で早期に発見することが大切です。

大腸内視鏡検査でできること

大腸がんを早期に発見

症状が出る前の小さながんや、がんになる前の変化を見つけることができます。
早期に見つけることで、体への負担が少ない治療につながります。

ポリープをその場で切除

検査中にポリープが見つかった場合は、多くの場合その場で切除できます。
別の日に手術を受ける必要がないことが多く、将来の大腸がん予防にもつながります。

必要に応じて組織を採取

気になる部分があれば、小さな組織を採取して詳しく調べます。
がんかどうかなどを正確に診断できます。

腸の炎症を詳しく確認

潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の状態を直接確認し、治療方針の決定や経過観察に役立ちます。

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)はなぜ必要?

大腸内視鏡検査の一番の目的は大腸がんやその前がん病変である大腸ポリープの診断・治療です。

大腸がんの原因となるポリープは、内視鏡検査時にその場で切除することが可能です。これにより、大腸がんの発生を未然に防ぐことができ、将来的なリスクを大幅に軽減することが可能になります。また、ポリープの数や大きさを確認することで、大腸がんになりやすい体質かどうかを判断できるだけでなく、今後の適切な検査間隔も把握することができます。特に40歳以上の方は、たとえ自覚症状がなくても、一度は大腸内視鏡検査を受けることをおすすめします。検査を受けることで、ご自身の健康状態を正しく把握し、必要に応じた予防策を講じることが可能になります。

食生活の欧米化などにより、日本における大腸がん罹患者数は増加傾向にあります。
2024年の部位別がん死亡数において、大腸がんは男性の2位、女性の1位でした。

国立がん研究センターの数理モデルによる将来推計では、2035~2039年には大腸がんの年間罹患数が約21万人に達する見込みです。

一方で診断・治療の進歩で死亡率は低下しています。大腸がんの病期は0からIVまで5段階がありますが、Iまでであれば5年生存率が95% 、IIIまででも5年生存率が約80%です。すなわち、適切に大腸内視鏡検査を受ければ、早期の発見で死亡率の低下が見込めます。

また、大腸がんのほとんどは、良性腫瘍である大腸ポリープが原因と考えられています。このため、大腸ポリープが見つかった段階で切除することで、将来の大腸がんを予防できます。逆に、進行がんになってしまうと、転移するため注意が必要です。大腸ポリープから大腸がんに進行するには時間がかかります。そのため、定期的に大腸内視鏡検査による早期発見が非常に重要です。

大腸内視鏡検査のもう一つの目的は、近年著しく増加している潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患の診断です。
また、便秘や過敏性腸症候群などでは、がんや炎症を否定するためにも大腸内視鏡検査が必要です。

便潜血検査で陽性の方へ

痔の症状と自己判断し、大腸内視鏡検査を受けずに放置した結果、実際には大腸癌であったというケースがしばしば報告されています。
自己判断だけでは、大腸がんの早期発見の機会を逃してしまう可能性があります。
便潜血陽性の方は、大腸内視鏡検査を受けることが、命を守るための大切な一歩となります。

便潜血検査で異常がなくても、大腸がんが隠れていることがあります。
だからこそ、大腸内視鏡検査を受ける必要があります。

大腸がんの中には、ポリープのように盛り上がるのではなく、表面がくぼんだ「陥凹(かんおう)型」というタイプがあります。このタイプは数は多くありませんが、進行が早いことがあるため注意が必要です。陥凹型のがんは、便が触れにくいため出血しにくく、便潜血検査では異常が出ないことがあります。

一方、大腸内視鏡検査は、大腸の中を直接観察できるため、このような出血しにくい早期のがんも見つけることができます。つまり、大腸内視鏡検査は、便潜血検査だけでは見つけにくい大腸がんを発見できるという大きなメリットがあります。

大腸癌はサイレントキラー

大腸の粘膜には知覚神経が存在しないため、仮にがんが進行していたとしても、痛みや違和感といった自覚症状がほとんど現れません。そのため、大腸がんが進行していても気づかないまま過ごしてしまうケースが多く見られます。特に、初期の段階では無症状のことが多く、症状が出たときにはすでに進行している場合もあります。そのため、定期的に内視鏡検査を受けることが非常に重要です。検査を受けなければ、がんの発見が遅れ、重篤な結果になる可能性があります。早期発見のためにも、症状がなくても内視鏡検査を受けることをおすすめします。


家族に大腸がんの方がいる人は注意が必要です

大腸がんは「家族歴」も大切です。
大腸がんの中には、リンチ症候群(HNPCC)や家族性大腸腺腫症(FAP)など、遺伝が関係するものがあります。こうした遺伝性の大腸がんは一部ですが、大腸がん全体では、約3人に1人に何らかの遺伝的要因が関係していると考えられています。
大腸がんの予防・早期発見には、生活習慣だけでなく家族歴も大切です。ご家族に大腸がんになった方がいる場合は、症状がなくても早めの大腸内視鏡検査をおすすめします。


大腸カメラで発見される代表的な疾患

大腸内視鏡検査でわかる病気について

  • いぼ痔
  • 大腸ポリープ
  • 大腸がん
  • 過敏性腸症候群
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病

  • 虚血性大腸炎
  • 大腸憩室炎
  • 大腸憩室
  • 肛門ポリープ
  • 大腸カルチノイド

など


大腸内視鏡検査でわかる肛門の病気

  • いぼ痔
  • 切れ痔
  • 痔ろう
  • 肛門周囲膿瘍
  • 直腸脱

  • 肛門尖圭コンジローマ
  • 肛門皮垂
  • 肛門掻痒症
  • 肛門周囲炎
  • 毛巣洞


近年増加傾向にある大腸がん、早期発見で9割以上は治ります

近年増加傾向にある大腸がん、早期発見で9割以上は治ります

食生活の欧米化などにより、日本における大腸がん罹患者数は増加傾向にあります。
2024年の部位別がん死亡数において、大腸がんは男性の2位、女性の1位でした。

また、国立がん研究センターの数理モデルによる将来推計では、2035~2039年には大腸がんの年間罹患数が約21万人に達する見込みです。

検査は「早期発見・早期治療」のために

胃や大腸の病気は、初期には症状がほとんどないこともあります。

定期的な内視鏡検査を受けることで、がんや潰瘍、ポリープなどの病気を早期に発見し、適切な治療につなげることができます。

安心して受けていただける検査を目指して

当院では、患者さまの負担をできるだけ軽減できるよう、苦痛の少ない内視鏡検査を心がけております。

鎮静剤を使用した検査にも対応していますので、不安のある方も安心してご相談ください。

下剤を飲まずに行う大腸内視鏡検査

大腸内視鏡の下剤が苦手が方におすすめしております。胃内視鏡検査時に、内視鏡を通して下剤を直接、十二指腸へ注入する方法です。患者さまの体調に応じて、実施可能と判断した場合にご提案いたします。下剤注入後は、お手洗いに数回いかれたあと、腸がきれいになった状態で検査を行います。

ご希望の方は、一度ご相談ください。