便潜血陽性の方は、大腸内視鏡検査を受けることが、命を守るための大切な一歩となります。痔の症状と自己判断し、大腸内視鏡検査を受けずに放置した結果、実際には大腸癌であったというケースがしばしば報告されています。自己判断だけでは、大腸がんの早期発見の機会を逃してしまう可能性があります。
実際に、便潜血陽性後に大腸内視鏡を受けなかった群は、受けた群に比べて大腸癌死亡リスクが約2倍以上と報告されています。
過去の大腸内視鏡検査で見落とされた可能性のある 「post-colonoscopy CRC(PCCRC)」は、大腸癌全体のおおむね1〜数%台と報告されています。ただし、このPCCRCは右側大腸癌、女性、遺伝子変異陽性の割合が高いといった特徴を持つことが報告されており、単純な「見逃し」だけでなく、進行の早い大腸癌が一定割合存在する可能性も示唆されています。そのほか、痔核、憩室症、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、さらには服用薬の影響など、多様な出血源があるとされています。
以上をふまえ、大腸内視鏡検査を行うかどうかを主治医と相談するのがよいと思います。
早期大腸がんの半分以上は便潜血検査では見つかりません。
そのため、大腸がんを早期発見する唯一の方法は、定期的に大腸内視鏡検査を受けることです。
大腸がんは小さいポリープから始まり、それが大きくなることで初めてがん化します。
つまり、定期的に検査を受けてポリープの段階で切除していれば、大腸がんで亡くなることはありません。
40歳を過ぎたら大腸カメラを定期的に受けましょう。
何もなければ2-3年に1回、ポリープを切除した場合は1年後に再検査を受けることをお勧めします。
大腸内視鏡検査自体はおおよそ10分程度です。
ポリープを切除する場合は、数と大きさによりますが、もう少し時間がかかることもあります。
鎮静剤使用時は、検査後のリカバリーに1時間ほどかかります。
妊娠中の内視鏡検査は難しいです。
授乳中の場合は麻酔を使わなければ検査は可能です。
なお、内視鏡検査後24時間授乳をやめられれば検査時の麻酔も可能です。
午前中に検査の場合、午後からの仕事は可能です。
午後からの検査の方は、お休みしていただくことをお勧めします。
薬の種類により異なるため、事前に医師への相談が必要です。
降圧薬(血圧を下げる薬)、心臓病の薬は通常通り服用し、検査当日も必ず服用してください。
抗血栓薬(血液をサラサラにする薬)は、種類にもよりますので、診察時に必ずご相談ください。
糖尿病薬は、検査当日は原則休薬となります。