便潜血陽性の方は、大腸内視鏡検査を受けることが、命を守るための大切な一歩となります。痔の症状と自己判断し、大腸内視鏡検査を受けずに放置した結果、実際には大腸癌であったというケースがしばしば報告されています。自己判断だけでは、大腸がんの早期発見の機会を逃してしまう可能性があります。
実際に、便潜血陽性後に大腸内視鏡を受けなかった群は、受けた群に比べて大腸癌死亡リスクが約2倍以上と報告されています。
過去の大腸内視鏡検査で見落とされた可能性のある 「post-colonoscopy CRC(PCCRC)」は、大腸癌全体のおおむね1〜数%台と報告されています。ただし、このPCCRCは右側大腸癌、女性、遺伝子変異陽性の割合が高いといった特徴を持つことが報告されており、単純な「見逃し」だけでなく、進行の早い大腸癌が一定割合存在する可能性も示唆されています。そのほか、痔核、憩室症、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患、さらには服用薬の影響など、多様な出血源があるとされています。
以上をふまえ、大腸内視鏡検査を行うかどうかを主治医と相談するのがよいと思います。